平成20年度国際大学交流セミナー「水産食資源と海洋生態系保全のためのサステナビリティとリスク・マネージメント」
投稿日時:2008年08月30日 17:08投稿日時:2008年08月30日 17:08
カテゴリ:北海道

【投稿者】
NPO法人 海や川を守り伝統を伝える会 理事長 野村譲

【関連海岸】
北海道函館市臼尻町

【投稿内容】
 平成20年8月20日から30日の期間に、独立行政法人日本学生支援機構が公募する平成20年度国際大学交流セミナーの「水産食資源と海洋生態系保全のためのサステナビリティとリスク・マネージメント」が開催されました。平成20年8月26日には臼尻臨海研究所にてアメリカ、イギリス、中国、ロシアからの留学生40名が集まり、地元漁業者から定置網、環境問題、沿岸水産業について講話を受けた。発表は全て英語に翻訳され、英訳された資料を元に講演終了後には留学生から活発な質問がありました。
 以下は、セミナーの概要です。

 本来、海洋生物資源は人類にとって再生産部分を利用する持続可能な資源です。地球生態系は不確実性が高くダイナミックなシステムであり、一構成種である人類もその生態系サービスに依存して生きています。一方、人類の食料資源は、著しい人口増加と陸域生態系での生産飽和状態を踏まえて、ますます海洋に依存せざるを得ない状況にあります。しかし現状では、水産資源の需要が益々増加し、資源争奪の激化が国際化しつつあります。また、海洋生態系は、常に自然要因とヒューマン・インパクトにより変動しますが、水質汚染や人工構築物による沿岸生態系の攪乱・地球温暖化などの長期的気候変動・高次生物の乱獲による食物網の単純化などにより、生物多様性が急激に失われつつあります。
 このような背景を踏まえ、今後、水産食資源の管理は、生態系をベースとした持続的資源管理法を取り入れていくことが重要です。本セミナーでは、日中における今世紀の人口対策と水産食資源の共有化という観点から、海洋生態系の保全と水産食資源確保をどのように包括的かつ具体的に解決するかを学び、漁業技術や増養殖技術といったこれまでの伝統的な水産学から全球的な物質循環も視野
に入れた生態系ベースの持続可能な資源管理に向けた水産海洋科学へパラダイムシフトすることの重要性を学びます。なお本セミナーは、PICESサマースクール(2008年8月23~26日、北大大学院・函館)と連携して実施します。

関連URL:http://www.fish.hokudai.ac.jp/news/topics/2008/kokusaikouryu/index.html


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この記事へのコメント:1件 関連記事(トラックバック):0件

Satoquo SEINOさんのコメント(2008年09月04日 21:01)

アジアの学生さんたちに、「日本の”はま”の漁業」を知っていただけてよかったですね。

北海道の噴火湾は、”海の気候変動”が見えやすい海域ですから。

東アジアの水がつながっているので、それぞれの国のみなさんが、川や海を大事にしてくださると、みんなの海がよい状態になって、それぞれの国の漁業が持続的になる、、、という感覚が広がっていくといいですね。

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