2012年8月30日(木)、31日(金)開催
瀬戸内海研究フォーラム in 岡山
流域と外洋をつなぐみち −遥かなる文化の海廊−
瀬戸内海は古来より西方・大陸文化が我国に初めて渡来する「みち」の始終端でした。そして、現在も流域と外洋の間で水・エネルギー・土砂・栄養塩を受渡しする「みち」の役割を果たしています。大規模災害の被災に対し緩和機能に限度がありますが、その調節作用により里海は一定の生産性を維持しています。
例えば、流域に堆砂が発生すれば流出土砂は細粒化し、潮流に浮上して透明度を減少させ、水深減少は航行、波浪・津波の波高に影響するなど、水質・底質問題と自然災害問題は根底で相互に深く関連しており、共通の広い枠組の中で議論すべきです。
そこで、研究者、行政、事業者のみならず、大学生、高校生や市民の皆さまにも参加いただき、瀬戸内の歴史や現況に基づいて、近未来の暮らしと、継承すべき文化について発表、交流の場といたします。
●開催日時:2012年8月30日(木) 13:00〜18:45
31日(金) 9:30〜17:00
●開催場所:
岡山大学創立五十周年記念館 多目的ホール(アクセス)
岡山市北区津島中1丁目1−1
(懇親会:ピーチユニオン(大学生協会館))
●参加費:無料
※ 資料代 1部 1,000円、懇親会費 4,000円
●主 催:瀬戸内海研究会議(HP)
●詳 細:ポスター(PDF)
●プログラム:
【8月30日(木)】
開会 (13:00〜13:25)
趣旨説明 運営委員長:大久保 賢治
(岡山大学大学院環境生命科学研究科教授)
第1セッション (13:30〜15:30)
外海からもたらされるもの
座長:柳 哲雄(九州大学応用力学研究所教授)
☆南海地震と瀬戸内沿岸の津波の挙動
柴木 秀之(株式会社エコー技術本部副部長)
☆瀬戸内海における潮位と潮流の特性
水藤 寛(岡山大学大学院環境生命科学研究科教授)
☆津波避難計画のための防災教育
浦川 豪(兵庫県立大学防災教育センター准教授)
第2セッション (15:45〜18:45)
○流域・沿岸環境の保全と創成の研究並びに活動報告
ポスター発表(ハイブリット方式)
座長:比江島 慎二
(岡山大学大学院環境生命科学研究科准教授)
ポスター発表:ハイブリッド形式
(ポスター展示は2日間、常時展示)
展示会場:1階市民交流サロン
【8月31日(金)】
第3セッション (9:30〜11:30)
流域から里海への流入負荷
座長:松田 治(広島大学名誉教授)
☆瀬戸内流域からの流出と堆積の傾向
大久保 賢治(岡山大学大学院環境生命科学研究科教授)
☆カキ殻を利用した底質改良の取り組み
鳥井 正也(岡山県農林水産部水産課)
☆水害廃棄物の発生予測と処理対策について
藤原 健史(岡山大学大学院環境生命科学研究科教授)
第4セッション (12:30〜14:30)
里海のエネルギーと資源の活用
座長:片山 敬一(貝殻利用研究会会長)
☆瀬戸内海の里海エネルギーの活用
比江島 慎二(岡山大学大学院環境生命科学研究科准教授)
☆炭酸スラグ固化体とサンゴ
福 原 実 (岡山理科大学工学部バイオ・応用化学科教授)
☆セメントを使わず生態系にやさしいコンクリート
綾野 克紀(岡山大学大学院環境生命科学研究科教授)
第5セッション (14:40〜16:40)
海をわたる文化と里海のくらし
座長:清野 聡子(九州大学大学院工学研究院准教授)
☆アマモと牡蠣の海〜岡山県日生の里海づくり
田中 丈裕(NPO里海づくり研究会議事務局長)
☆朝鮮通信使と献上された岡山の食
高橋 重夫(元牛窓町教育長)
☆岡山藩と海の道
倉地 克直(岡山大学大学院社会文化研究科教授)
総括・ポスター賞表彰式・閉会 16:40〜17:00
●主催・問い合わせ: 瀬戸内海研究会議事務局
兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通1-5-2
人と防災未来センター東館5階
(社)瀬戸内海環境保全協会内
TEL:078-241-7720
|