10/3(土)開催
水産環境保全委員会企画シンポジウム
「流域管理と持続可能な漁業」
流域環境が内水面はもとより沿岸漁業においても重要であることは、近年の森川(里)海の研究や沿岸漁場を持つ地域の動向からも疑う余地のない現実となっています。東北地方では、いく
つかの県が早くから流域条例を制定し、地域の意識高揚を促してきた経緯もあります。
しかしなが
ら、いかなる流域管理がどのように流域水圏環境の保全・再生につながり、漁場管理にとなり
うるのかに関しては、まだ情報や経験が不足している様に思われます。流域管理においては、異なる系同士の連関を理解し、適切に制御することが重要です。
そこで、本シンポジウムは、
流域環境と沿岸・内水面環境そして漁業との関連について、現時点での情報を整理することを第一の目的としています。さらに、流域・河川環境を管理する分野を含む様々な立場からの議論
を行ない、相互の考え方を理解します。
●日 時:2009年10月3日(土)10:00〜16:50
●会 場:いわて県民情報交流センター・アイーナ 第1会場(8F 812)(アクセス)
島根県松江市学園南1-2-1
●企画責任者:東 信行(弘前大農生)・笠井亮秀(京大院農)・佐藤 繁(北里大海洋)
●プログラム:
10:00〜10:05 開会の挨拶
清野聡子(水産環境保全委員会委員長)
10:05〜10:10 趣旨説明
東 信行(弘前大農生)
座長:東 信行(弘前大農生)
10:10〜10:50 1.遡河性サケマスと流域生態系との連関
中島美由紀(道孵化場)
10:50〜11:30 2.ダム建設により激減したサクラマス資源
田子泰彦(富山水研)
11:30〜12:10 3.河口生態系と漁業資源の生産
南 卓志(東北大院農)
12:10〜12:20 質 疑
座長:笠井亮秀(京大院農)
13:20〜14:00 4.風蓮湖水系の流域環境変化が低次生産構造に与えたインパクト評価
門谷 茂(北大院環境)
14:00〜14:40 5.漁業管理と環境管理〜青森県の内水面漁業を例に〜
東 信行(弘前大農生)
14:40〜15:20 6.内湾における環境修復の方向性と課題(三河湾を例として)
鈴木輝明(愛知水試)
15:20〜16:00 7.人為的インパクトの評価を流域管理に活かせるか?
萱場祐一(土木研究所自然共生セ)
16:00〜16:45 総合討論
コメンテーター
山本民次(広大院生物圏科)
藤田光一(国土技術政策総合研究所)
桜井泰憲(北大院水産)
16:45〜16:50 閉会の挨拶
河野 博(水産環境保全委員会副委員長)
●平成21年度日本水産学会秋季大会の案内(日本水産学会HP)
●シンポジウムちらし(PDF)
|